『そのお金のムダづかい、やめられます』
『そのお金のムダづかい、やめられます』菅原 道仁 著
本について、雑な概要
- ムダづかいしてしまう人のために、人間がムダづかいしてしまうメカニズムを脳神経外科医からの視点で解説している。
- 著者は脳神経外科医。他にもメンタルハックや子育て、食事法の本まで出している。
- 心理学の観点から、また断捨離に通じるような考え方まで、お金の使い方から人生観みたいなものまで、最終的にはなんか網羅的に書かれていた。(もちろんムダづかいへの処方箋、が大半だけど)
読んだきっかけ
- ムダづかいがやめられないから。涙
- この本は確か、退職して無職になってから、でかめのブックオフをプラプラしているときに見つけて、タイトルで購入を決めた本。
本を買うほど切実にムダづかいに困っている。しかも無職なので。
ムダづかいをやめたくてお金を使う。哲学的な何かを感じてしまうけど。 - 購入したのは半年以上前だけど、部屋に転がっている本書を見つけ、一念発起して再読。
半年前に読んでの結論
- ムダづかいはやめられなかった。涙
- この本を購入したのが多分半年以上前のことなので、あれからいくらムダづかいをしてしまったかなぁ(遠い目)という感じ。
- おそらく、これ1回読んで部屋に転がしておいただけでは消費習慣はそう簡単には変わらない。依存症みたいなものだからね(切実)。
再読して感じたこと
- ムダづかいしそうな時に考える6つのこと
- 対象から距離を置く
ショッピングアプリやサイトなどを見ないようにする - 「買いたい!」と思っている時の高揚感を自覚する
その場で購入してしまわずに、一旦時間を置くなどして頭を冷やす - もともと欲しかったものなのか、考えてみる
- 使う頻度を考えてみる
買ってまで頻繁に使う見込みがあるかどうか - 過去の買い物での失敗を思い出してみる
捻り出そう - その商品がセールされている理由を考えてみる
シンプルに、値段相応の価値がないものなのではないか? - 著者の言うように、脳は深く考えずに周囲に流されることを心地よいと感じ、欲しいものを前にした時の高揚感から反射的にムダづかいをしてしまうので、この本にインデックスをつけて買い物しそうになったときに開きたい、とすら思った。
- まじでムダづかいやめたい。ミニマリストになりたい。本書はこの「身の回りをシンプルに整える」ことについても少し記述があった。
- 書かれている対処法自体は、特にめちゃくちゃ新しいということもなく、「見ないようにする」とか、「よく考える」とか、そんなんだけど、そこに脳科学の観点からの解説が加わってより説得力を持たせている。
- これも特に目新しい視点ではないが、買わせる側のカラクリについて、これも心理トリックなどの解説しており、有益。
- どっかのブログにも書いてあったけど、「ビジネス書は、読みたいところだけ読む」でいいらしい。本書も、ムダづかいのケースごとに対処法が載っているので、自分に該当しないところは別に読まなくても大丈夫じゃないか、と。
(例えば、私は「買い物でストレス発散」や、「ぷらっと店に立ち寄る」などは当てはまるが、「買い物で自己顕示欲を満たす」は当てはまらない。) - ムダづかいのケースごとの対処法→買わせるテクニック解説→ムダづかいをやめて良い買い物をするには→お金、時間、自制心、人生\(^o^)/
って、最後めっちゃ壮大になってる。
私はごちゃごちゃしてばかりで何も成し遂げていない人生の前に呆然と立ち尽くしていますとも、ええ… - せっかく自分の直すべきところの指南書なのに、1回読んだだけでそのまま(汚)部屋に転がしておいてはなんにもならない!改めて、読書は(特にビジネス本やハウツー本なんかは)アウトプットあって初めて本の価値を受け取れるものなんだなぁ、と痛感した。
- そう考えると、本って自分みたいに積ん読してバカスカ買うのってマジで費用対効果低くて、本当は読書ってもっともっと少ない金額でたっぷり時間をかけて消化することで、めちゃくちゃ効用を得られるアクティビティなんだなぁ、と痛感。
ところで
- 心理学の本はめっちゃ頭を使うと感じた。それぞれ、例としてあるシチュエーションが挙げられていて、その登場人物とかに感情移入して?考えたり、自分だったらどうするか考えてみよう!というような、アウトプットさせられる箇所が突然出てきたりw
以前に読んだ『自分では気づかない、ココロの盲点』という本も、読むの大変だった記憶がある。というか読了したかすら記憶にない… - こういうの苦じゃなく読むのには、やはり回数を重ねるとか訓練が必要なのかな。有益ではあるから、心理学とうか心理現象の記述を苦じゃなく読めるようになりたいな、と思った。
最後に
- せっかくなので他にも「ムダづかい」に関する本を読んでみたいと思った。著者の本で他にもお金に関する本があるようだが、せっかくなので他の人が書いた本で同じテーマの本を読んでみたいと思った。
- 最後の方で、断捨離っぽい考え方とか人生観が載っていたが、自分はミニマリストとは正反対のごちゃごちゃした生活をしているので、断捨離とかそういう系の本も一度ちゃんと読んでみたいと思った。
- なにより、ムダづかいしそうになったときに、手元に置いて開きたい、と思った。(というか、買い物するときに思い出せるくらい何回も読み込むより、その都度開いて該当の箇所を読むほうが確実かも、と。w)